ぼんやり日記

毎日の記録

ムーミン谷はない

◎2020年5月27日(水)

 

 イングリッシュマフィンに、みかんジャムとクリームチーズを塗るのが、最近の朝ごはんの定番。朝にスイーツっぽい食べ物を食べると気分が上がる。

 始業前、同期が転職活動中に使っていたというノートをパラパラとめくって見せてくれた。自己分析的なことが書いてあるらしい。チラッと見えたのが「ムーミン谷はない」という言葉。めっちゃ気になる。どういうことか尋ねると「え~やだ!恥ずかしいから~」とかわされた。

 気になりすぎるので、昼休憩中に「どうしてもムーミン谷のことが知りたい」と言ってみた。彼女は前職に疑問を持ち、一時期海外でその職に関連するボランティア活動をしていたが、そこでも疑問は拭えなかった。転職を考え、自分が何を目指しているのかと自問した時、思い浮かんだのがムーミン谷だったそう。昔から多様性や平和、自由を尊重するムーミンシリーズのファン。ムーミン谷のような理想を追求する組織で働こうと、転職活動する中で、完璧な理想郷はないと気づいた…ということらしい。いまは「これが私のやりたいことなのかは正直わからないけど、見つけた場所でとりあえずやってみる!って感じかな」と打ち明けてくれた。思った以上の内容が返ってきて、面白い。他人の考えてることって、自分の想像を超える。

 

 就活といえば、新卒の時の就活は人生の苦痛ランキング上位に入る。自分を大きく見せようとして疲弊し、凡人の内面をアピールするのが精神的につらかった。みんな一斉にやるから、周りも気になるしね。転職の場合は、実際にやってきた仕事の話をすればいいので、現実味を持って話ができるのがよかった。本来の自分と話す自分の乖離が少なく、いくらか気持ち的にましだった。もちろん、内面についても聞かれるけど。落ちたら落ちたでまあいいか、とも思えるし。新卒の時も、わかっている人にはできたことだろうが、私はどうもだめだった。当たり前だけど、年を取ると、経験してわかることが増えていい。

 

 がつんと甘いものが食べたくて、デパ地下で大きなチョコモンブランを買った。中身はスポンジ生地ではなく、全部生チョコクリーム。バナナ入り。疲れた脳に染みる甘さ。でも、食べ進めるにつれて、思ったより重たくて、半分くらいのサイズでよかったと後悔した。